プロボクシングWBO世界スーパーバンタム級1位の井上尚弥(29=大橋)が、WBC、WBO同級王者スティーブン・フルトン(28=米国)と、2023年5月を目標に、日本での対戦に向け合意したと19日、米スポーツメディアESPNが報じています。
Stephen Fulton and Naoya Inoue have agreed to terms for a unified 122-pound title fight in the spring in Japan, sources told @MikeCoppinger.
The fight for Fulton's WBC and WBO titles is being targeted for May, though no date is set yet. The bout will be streamed on @ESPNPlus. pic.twitter.com/e0TtMsTGoP
— ESPN Ringside (@ESPNRingside) January 19, 2023
ESPNのTwitterで「スティーブン・フルトンと井上尚弥は、春に日本で行われる統一122ポンドのタイトル戦の条件に合意した、と情報筋は語った。 フルトンの WBC と WBO のタイトル争いは 5 月に予定されていますが、日程はまだ決まっていません。試合はストリーミング配信されます。」とし、ESPNPlusでストリーミング配信されるとのこと!
13日に4つのバンタム級のベルトを返上した井上は、早くも階級上げたスーパーバンタムでいきなりWBOランキング1位、WBO王者のスティーブン・フルトンはWBCのベルトも保持しており、井上尚弥が勝てば2つのベルトが獲得できる。
KOを期待したいが、スーパーバンタム級最強と言われる王者の実力は果たして…。
フルトンの戦績は21勝8KO無敗でKO率は38%、対する井上は24勝21KO無敗でKO率は87%。
これだけ見ると井上が勝ちそうな気もするが、フルトンは無敗であり、ディフェンス力と打たれ強さ、高速のパンチの回転力を持ち、今までにかなりの強敵を下してきている。
ここ4戦、タイトルを獲ってから3戦は全て判定であるが、21年1月の初の世界挑戦ではWBO世界スーパーバンタム級王者アンジェロ・レオの連打をかわし、逆にクリーンヒットを受けても逆に回転力の速い連打で応戦し3-0の判定勝利。
続いて同年11月にWBC同級王者のブランドン・フィゲロアと2団体統一戦を行い手数とタフさのフィゲロアの攻撃をしっかりディフェンス、的確なパンチを返し判定2-0で勝利。2団体王座統一に成功している。
この試合を見た井上は当時Twitterで「フルトンのボクシングを初めて見たが、技術勝負ならレベルが高そう」と評価していた。
フルトンのボクシングも初めて見たけど技術勝負ならレベルは高そう
— 井上尚弥 Naoya Inoue (@naoyainoue_410) November 28, 2021
また、21年6月にフルトンはYouTube『Last Stand Podcast』で井上と戦った場合について「彼は確かに素晴らしい、パンチ力もすごい。戦うとなればパンチをもらうかもしれない。しかし彼は体が小さいしリーチも短い。自分の方が強い。自分は対戦相手のことを分析するし、賢いファイターだ。自分の強さを信じている」と勝つ根拠を語った。
井上の身長は165cm、リーチ171cmに対しフルトンは身長169cm、リーチ179cm
体格で言えばフルトンが有利だろう。
今回の試合は井上尚弥のキャリアで一番の大勝負と思われる。
井上尚弥がスティーブン・フルトンをKOで下すようなことがあれば、今年中にスーパーバンタム級で4つのベルトを持つこともできるだろう。
井上尚弥はスーパーバンタム級で通用するのか?
楽しみな試合です。