去年の年末のボクシングの試合はボクシングにおいてボディブローというものがどれほど重要なのかが認識された試合になりました。
今回はボディブローにスポットを当てて書いていきたいと思います。
ボディブローとは?
ボディブローとは何なのでしょう?
はじめの一歩でよく書かれるリバー(レバー)ブローが有名ですよね。
この様な腹部を攻撃するパンチがボディブローと呼ばれています。
井岡、井上、小国以載、ボディブローで勝利をつかむ
小国以載VSジョナタン・グスマン
小国以載VSジョナタン・グスマンなどは、序盤のボディブローでのダウンが無ければ波に乗れず敗北していたでしょう。
相手はボディが効いているという精神的な助けもあったと思います。逆にグスマンはボディの恐怖が脳裏に焼き付いてしまい、いつもの様な攻め方ができ無かったように思います。
どちらにせよ、粘り強く戦った小国以載は素晴らしかったです。
井上尚弥VS河野公平
あの粘り強い河野公平をKOで退けた井上尚弥!まさにモンスターですね!
1Rに右のみぞおちへのパンチがまともに入ったので、河野公平は顔に出しませんでしたが、絶対効いていたはずです。
この試合は1Rから河野公平をKOするための布石としてのボディがかなり有効でした。再三入っているのに倒れない河野の精神力は称賛に値します。本当に凄い!
ボディでKOこそしなかったものの、あの破壊力のパンチを上下の打ち分けれるのですから守る方はどこを守ればいいのか?マジでヤバいです!
さらにクレバーな戦力には驚きました。5Rに河野に良いパンチをもらって余力もあるから打ち合いに行くかと思えば・・足を使って立て直す姿は驚きました。これでは河野は勝てんな~と絶句しましたね。
彼に勝つにはロマゴンのボクシングスタイルくらいしか想像できません。
パウンド・フォー・パウンドの1人として名前が挙がってもおかしくないでしょう。
ローマン・ゴンザレスとの統一戦が2017年は期待されますね。
井岡一翔VSスタンプ・キャットニワット
ボディブローが代名詞になりつつある、井岡一翔です。リバー(レバー)ブローの打ち方がとても上手いですね。
一般のボクサーの皆さまは彼のボディブローを目指した方が良いと思います。井上のはパンチありすぎて参考にはなりません。
一撃で倒すのではなく、コツコツと打ち続けてダメージを蓄積して倒す!
コンビネージョンになかに混ぜて打つのが抜群にうまいですね。井岡はパンチ力はある選手ではないと思います。彼のKO率の高さはこのボディブローがあるからこそです。
この年末&大晦日の試合は本当にボディブローの大切さが出た試合だったと思います。
ボディブローはどこに打てば良い
実はプロのボクサーでもボディブローはどこを狙って打てば良いのかわかってない選手が多いです。
けっこうやりがちなミスが肋骨のしたの骨のない腹部を狙う事です。これはハッキリ言って効きません。ボディブローは人間の臓器の位置を理解しておく必要があります。
ボクシングのボディブローで狙いがちな肝臓(レバー)と胃(ストマック)の位置を理解しておいて下さい
オーソドックスでは、右のボディアッパーで狙うのは胃(ストマック)、左のボディブローで狙うのは肝臓(レバー)です。
ストマックブローは接近戦で打ちやすいパンチです。あまり接近戦で打つ選手は少ないですが、狙ってみてください。
自分は現役時代打ち合いでやられていたのですが、このパンチから逆転し打ち勝つことができました。
狙いはみぞおちです。メッチャ効きますよ
リバー(レバー)ブローは誰もが打ちますが、まともにはいれば一撃で倒せます。ポイントは相手の脇の下を狙うことです。実際は少し下なのですが、そこを狙えばだいたいイイところに当たります。思いっきり肋骨を狙って打ってください!
相手に来ると意識されたらダメージも軽減されますので、コンビネーションの最中ストンと打つのが良いです。決して力まないで良いです。鍛えられない部分ですので意識外なら軽くても効きます。相手の意識の外から打つことを心がけてください。
じわじわと相手をつぶしましょう・・
試合ではセコンドと協力して効果アップ
最後にボディブローを効果的に相手に印象付けるにはセコンドの協力が不可欠です。
セコンドは選手が軽くてもボディを決めたなら、露骨に大きい声で
(# ゚Д゚) ナイスボディ~!
と叫びましょう!全く相手に効いていなくても
(# ゚Д゚) ボディ嫌がっとるで~!
と執拗に叫びましょう!
これが相手はけっこうウザイのです(笑)
いやいや効いて無いよ!Σ(゚д゚lll)
とイラつくはずです。
でもこれは撒き餌なのです。選手と事前に打合せしておき、選手には目線や動きでボディ狙っているように見せかけらしましょう。
相手は、これで嫌でもボディを意識してきます。
そこでフェイントが生きてきます。目線ボディでボディストレートを打つ動きで顔面に打ちましょう。
けっこう引っかかります(*^^)v
こういう風なフェイントを混ぜながら攻めて、疲れたら目線だけチョロチョロさして休む!
相手は何が来るのかわからずプチパニックです。
セコンドもガンガン叫びましょう!相手の焦りを助長できます!
この様に並みの選手はセコンドと協力することでボディブローを効果的に使えます。
まとめ
今回はボディブローをピックアップして取り上げてみました。
ボディは当たる瞬間に握りこむんで押すと効果的です。まずショートでしっかり腰が回り手打ちじゃなく体重を乗せて打てるようにサンドバックで接近戦の打ち方を練習しましょう。
サンドバックを相手と思って、押し合いしながら練習してください。
それで打てるようになったら、コンビネーションの中で打てるように練習です。
それができるようになったらスパーリングで試しましょう。要は慣れです。身体に打ち方とコンビネーションを染み込ましましょう。
それができたら試合で使えるようになっています。
ボディブローは顔面が空く分、上にパンチももらいやすいです。リスクは高いと言えます。でもボディでKOしたくないですか?
気がついたら、あなたの得意ブローになってるかもしれません!
ボディブローを極めてみませんか?
元ボクサーのボディブロー講座でした(__)
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