ボクシングには、減量というものがつきものです。
例えば普段の体重が63キロとするじゃないですか、試合に出る階級がスーパーバンタム級。となるとスーパーバンタム級は118~122ポンド (53.524~55.338kg) ですから、55.338までは体重を落とす必要がある…7.6キロほど減量が必要となります。
7.6キロもの減量を、1か月~2か月ほどで行います。
しかも、ボクシングの練習をしながら行います。疲労の蓄積に加え‥食事もまともに取れない…地獄のボクシングウィークです。
ラスト1週間ほどは、疲労抜きと減量の戦いです。
練習を軽めにし疲労を抜きながら、体重を落とします。ラストは水もほとんど飲めません…
そして、やっと来た軽量の日!
無事に計量をクリア!
さ~食うぜ!
そして…試合当日…
これ、僕の経験談を交えた話です。
減量後のドカ食いは胃にもたれる
めっちゃ食えば一日で体重が数キロ戻ることがありますが、これがなかなか難しい…
今は亡きアルツロ・ガッティって選手は、10キロ近く体重が戻っていたというから凄いですよね。
これは、並みの人間の胃では不可能です。
だって、減量によって胃がめっちゃ小さくなってるんですよ。
そんな胃にドカ食いして食物を流し込んだら…ヤバいっスよね?
並みの人間なら胃にもたれて当日、消化剤など使ってる人もいるんじゃないかな。
確かに食いたいけど、減量後のドカ食いは‥よっぽど胃が強い人じゃないとオススメはしません。
減量後の食事にオススメするもの
話が長くなってしまいましたが、減量後の食事で僕が推奨する物を紹介しましょう。
テルミールです。
1パック(100mL)で400kcalあり、3大栄養素をしっかり配合した胃に優しい濃厚流動食です。
もともと食事があまり摂取できない、患者さん向けに開発されたものです。僕は病院で働いているので、これを食べている患者さんを見て思いつきました。
減量後って胃が弱ってますからね、こういう胃に負担が少なくて少量で高栄養食な食品は最適です。
水分としてはOS-1!
計量後の食事方法
テルミールを使った計量後の食事方法を解説しときます。
まずは水分です。まずはOS-1を30分ほどかけて摂取します。
減量後は身体が水抜きでカラカラですし、胃が弱ってますからね。
そしてOS-1摂取後、10分ほど時間を空け、今度はテルミールをゆっくり時間をかけ2本ほど摂取します。
こういう負担の少ない食事でも、時間をかけて摂取する事が望ましいです。
2.3時間空けて、空腹感や胃が消化したという感じがあったら、普通の食事に入りましょう。
できるだけ、胃に負担の少ないものをオススメしますが、やっぱ食いたい!
僕は好きなもん食ってOK! と思ってます。
ただしドカ食いはダメです!
腹7、8分くらいで、消化したらまた食べるという感じが良いと思います。
ゲロ吐きそう‥ってくらい食べるのは絶対ダメです。
ボクサーの中では点滴で栄養を取る選手もいます。
これは、出来る事ならやっておきたい。医療関係に知り合いがいる方や、行きつけの病院がある方は、ぜひ試合前に相談してみてはどうでしょう?
サプリメント、BCAAや、クレアチン、プロテインなども併用すると良いですね。