
WBO世界バンタム級タイトルマッチ
武居由樹
vs
クリスチャン・メディナ
試合結果は‥
メディナのTKO勝ち!
武居由樹とクリスチャン・メディナの一戦は、武居にとってWBO世界バンタム級王座の防衛戦であり、その先に控える統一戦やビッグマッチを見据える上で重要な試合となります。両者の試合展望を解説します。
武居は24年5月、ジェーソン・モロニーに判定勝ちして世界王座を奪取。同年9月、比嘉大吾に判定勝利で初防衛。その後は肩のケガの治療を経て、今年5月には、ユッタポン・トンディーに初回KO勝ちしてV2を達成した。戦績は11戦全勝(9KO)。
対するメディナは那須川天心のスパーリングパートナーとしても知られる。23年8月、前IBF世界バンタム級王者・西田凌祐に敗北するも、その後連勝し、現在は4試合連続KOしている。戦績は25勝(18KO)4敗。
試合の構図:KOアーティストvsメキシカンスタイル
この試合は、お互いにKOを量産してきた強打者同士の対決として注目されています。
武居由樹:K-1からボクシングに転向後、破竹の勢いで世界王者に輝いた「KOアーティスト」。強烈な左ストレートを筆頭に、相手の意識を刈り取るようなパンチを持っています。
クリスチャン・メディナ:メキシコ出身のWBO世界バンタム級1位。メキシカンスタイル特有の「手数とプレッシャー」を武器に、常に前に出てくるアグレッシブなスタイルが持ち味です。
メディナは、元WBC世界同級ユース王者であり、那須川天心の元スパーリングパートナーを務めた経験もある実力者です。その経験から、サウスポー対策も積んできていると見られており、武居にとってはこれまでの相手とは一味違う、手ごわい挑戦者となるでしょう。
試合展開の予想
試合は、以下のような展開が考えられます。
武居のKO勝利:武居がメディナのプレッシャーをいなし、得意の左ストレートや上下の打ち分けで有効打を当てていく展開。メディナの出入りに合わせて、カウンターで仕留めることも十分に考えられます。
メディナの番狂わせ:メディナが序盤から武居にプレッシャーをかけ続け、武居の動きを封じる展開。手数でポイントを稼ぎ、武居がパンチを出しにくい状況を作り出すことができれば、勝機が見えてくるでしょう。
フルラウンドの技術戦:武居の鋭いパンチとメディナの手数やタフネスが拮抗し、KO決着とならずに判定までもつれ込む可能性もあります。ボクシング専門家の中には、この両者の高いディフェンス力と技術を評価し、KOよりも判定決着になると予想する声もあります。
注目すべきポイント
メディナはオーソドックススタイルですが、那須川天心とのスパーリング経験からサウスポーへの対応力を高めている可能性があります。武居が自身の得意な左をどれだけ効果的に使えるかが鍵となります。
メディナの手数とタフネス:メディナは、メキシカンスタイル特有の打たれ強さと手数で、武居を消耗させようと試みるでしょう。武居がそのプレッシャーに屈することなく、冷静に試合を運べるかが重要です。
ボクシング解説者の山中慎介氏は、武居のパンチが読みにくいことから、序盤で優位に立てる可能性があると指摘しています。武居が早い段階でメディナを捉えることができるか、メディナがその猛攻を凌ぎ切れるかが、試合の行方を大きく左右するでしょう。
武居由樹にとっては、チャンピオンとしての「格の違い」を見せつけたい一戦であり、メディナにとっては「大金星」を狙う絶好のチャンスです。激しい打ち合いが予想されるこの試合は、観る者を熱くする好ファイトになることでしょう。
武居由樹VSクリスチャン・メディナ
| 武居 | メディナ | |
| 1R | 8 | 10 |
| 2R | 10 | 9 |
| 3R | 9 | 10 |
| 4R | TKO勝ち |
いごっそう612の採点です。
1R
メディナがプレスかけて武居がいきなり打って行く展開、後半メディナの右スイングフックで武居がダウン。かなり効いている。何とかゴングに救われる
2R
メディナがプレスをかけるガードの位置が非常に良い、武居のパンチの打ち終わりを狙われている。武居は相打ち覚悟で打ち合い、終盤武居のボディが効いた感じ。
3R
武居の強打をメディナが警戒、チャンスかと思われたが、メディナのボディアッパーがヒット、武居が失速、効いた感じ。
4R
コーナーに詰まってアッパー連打で武居の腰が落ちたところで、ストップ、メディナのKO勝ち。




















