
俺ってパンチ無い‥パンチ力が無い‥
と悩んでいるボクサーはいませんか?
パンチ力は確かに天性の物があります。
しかし、しっかり体重を乗せて打つことができれば…
どんな選手でも、相手をKOすることは可能と思います。
パンチが無いのではなく重心が高いのでは?
まずパンチが無いと思っているボクサーは、重心の位置を見直して欲しい。
パンチって下半身を土台に発車するカタパルトの様なもんなんです。

しっかりとした土台があるからこそ、大きい岩を遠くに飛ばすことができますよね?
これってボクシングのパンチも一緒なんです。
しっかりとした土台(下半身)があるからこそ、強いパンチを打ちこめます。
しかし、土台(下半身)と言っても下半身を鍛えるだけではダメなんです。
一番は、重心を落とし後ろ脚に体重を乗せること、その後ろ脚に乗った体重を打つ瞬間に前に移しパンチを打つことです。
パンチが無いと思っているボクサーは、重心が高い事が多いです。
重心を落とすと自然と膝が曲がって来ますが、その膝が曲がって無く身体が起き上がって打ってしまっている。
それによって、上半身の力だけでパンチを打つことになり、手打ちパンチとなってしまう。
腰を入れて回転して打っているのに、パンチが無い…。しっかり習った様にしてるのになあ~。
ってボクサーは、下半身を意識してみましょう。
重心の落とし方
重心の落とし方と言えば、トレーナーは腰を落とすという言い方をしないでしょうか?
肩幅くらいに足を開き、膝を曲げる‥。悪くは無いのですが、50点です。教えられる方としては、それでは重心を落とすという事は理解できません。
僕は一回押してから、今からもう一回押すから、押されても動かない様に構えてみてと教えています。
そしたら、皆自然と膝を曲げ重心を落とし、良い感じで足幅も広く取っています。

何故パンチを打つのに重心を落とす必要があるのか?
何故パンチを打つのに重心を落とす必要があるのかと言うと、一番力を入れてパンチを打つことができる構えは重心を落とした構えだからです。
下半身が安定していなければ、パンチを出した時のエネルギーが上手く拳に伝わりません。
しっかりと下半身からきた体重のエネルギーを拳に乗せることができないのです。
重心を落とすのは言わば、土台を安定させる事です。
安定した土台が一番腕の力を入れやすいのです。エネルギーを上半身に伝えやすいのです。
例えば綱引きです。
一番力を入れやすい構えをしたら、自然と重心を落としてますよね。
野球もそう、膝を曲げずに突っ立って投げるとボールも飛びません。
ボクシングでよくある相撲の様な押し合い、それもまた重心を低くせねば押し負けますよね。

上半身の力は、おまけみたいなものです。
下半身のエネルギー(体重)を、後ろから前へ➡その時に上半身の力をそれに乗せ打つという感じです。


重心を落とすデメリット
もちろんデメリットもあります。
重心を落とす事によって、シャープな動きができなくなってしまう事もあります。
要するにフットワークやサイドステップなどが使いづらくなります。
スピードのある動き回る様な流れの中での攻防には、適してはいません。
まとめ
もちろん、重心を落としただけでは、画期的にパンチ力が向上するという訳では無いです。
筋力、体重の乗せ方&腰の入れ方、踏み込み、ヒットする瞬間の握り、握力、様々な要素が絡んできます。
しかし、パンチ力が無いと思っているボクサーは、ほとんど選手が重心が下では無く、上に行って手打ちで打っています。
上半身の力だけで打っている選手がほとんどです。
これを機に重心の落とし方、腰の落とし方を考えてみてはどうでしょう?
自分の重心がどこにあるか?自分の体重がどの部分にかかっているか?
そういう事が理解でき出したらボクシング感も変わって来ます。
練習は裏切りません。頑張って下さい。