防衛的悲観主義という言葉を知っていますか?
「防衛的悲観主義」とは、物事をネガティブに考えることで、悪い結果になることを回避しようと努力し、その結果成功につながるという考え方のことです。
試合前に、ポジティブに考える人と、ネガティブに考える人、どちらが勝ちやすいと思いますか?
僕は断然、ネガティブに考える人だと思います。
私は試合前にいつも相手は自分より強いと思ってしまいビビりまくり…
でも何とか負けないようにと練習しました。
そして、いざ試合が始まって戦ってみると‥
あれ?思ったより強くない、パンチ当たるじゃん!やれるぞ!となることが多かったです。
これは防衛的悲観主義の成果です。
相手の強さを高く設定して、その選手に勝てるように努力した結果です。
ただ‥これも良い部分と悪い部分があります。
1R目は相手を高く設定している分、けっこうビビッてしまいます。
緊張して固くなって良いパンチもらってしまうことがありました(笑)
しかし、試合をしているうちにだんだんと相手の強さが自分の想定より低いことに気が付き、自信をもって戦えるようになります。
逆にポジティブに考えてしまった場合
これまた自分の経験なのですが、左の靭帯を損傷し、ほぼ右だけで試合をしたことがあります。
相手も日本ランカーだったので、負けるかな?と防衛的悲観主義が出たのですが、何とか生き延びました。
しかし、その結果
その次の試合では
「俺はあんな状況でも負けなかった。この試合は怪我が無いから勝てるはず」
と楽観的な考えが出てしまい。
練習から中途半端に努力しないことになってしまいました。
そして試合は、想定外に相手のパンチが速く強く、1Rで3回もダウンを奪われTKO負けしてしまいました。
ネガティブな考えとポジティブな考え、ポジティブな考えの方が良いと思われがちですが、ボクシングに関してはネガティブな考えの方が良いこともあります。
ネガティブな想像通りの結果にならないためには、どうすれば良いか?
それを想定して動けるからです。
ボクサーは防衛的悲観主義になり、努力しましょう。